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健康リスクの高い場合の遠隔医療導入

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

◎要約:『パンデミック期間中にはハイリスク患者の多くが遠隔医療を開始し、4割近くが継続した』





今回は、健康リスクの高い集団における遠隔医療の開始や継続の経過について調べた研究をご紹介します。


健康リスクの高い退役軍人の初期診療における遠隔医療導入と継続

Primary Care Telehealth Initiation and Engagement Among Veterans at High Risk, 2019-2022


アメリカの退役軍人に関する研究で、入院のリスク等、状態悪化の危険性が高い1,383,070人(平均73.0人、92.4%男性)が対象となりました。


遠隔医療の導入や継続状態について調べたところ、以下の内容が示されました。


・COVID-19によるパンデミックが始まった時に、ハイリスク患者のほとんど(92.7%)は定期的な遠隔医療の利用を開始しました。


・パンデミック開始の次の年にも、新規に開始した患者のうち38.2%は遠隔医療の利用を継続していました。


・合併症が少なく、マイノリティに属していない場合のほうが、遠隔医療の利用は短期で、一時的な利用に留まっていました。




遠隔医療に関して、合併症などの状態像や人種などの要素によっても、利用のパターンが異なっているようでした。



 
 
 

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