タバコを止めたほうが良いことも、体重を減らしたほうが良いことも、分かってはいる。でも……。
通常、それほど“健康的”であることを主眼にして生きられないのではないでしょうか?
好きなことを我慢してまで生きていても仕方ない…そういう生活の質、欲求の充足度の視点も重要であると思います。
今回は、中年期に健康的な生活をすることによって、癌や糖尿病、心臓病等の疾病のない期間がどれくらい延長するのかを調べた研究をご紹介します。
健康的な生活と癌、心臓疾患、糖尿病のない寿命
73,196人の生活について健康的な要素が調べられ、その後38,366人についてフォローされました。
健康的な生活とは①タバコをすわない、②BMI(体格を示す指数)が18.5-24.9、③1日30分以上の運動、④少量のアルコール摂取(1日あたりのアルコール量で女性5-15g、男性5-30g)、食の質を表す指数(diet quality score)40%以上であることを示します。
結果として、以下のことが分かりました。
50歳の時点で、今後癌や糖尿病、心臓病のない生活を送ると期待できる年数について、
①女性で上記の条件を満たさない場合23.7年、条件のうち4つを満たす場合34.4年
②男性で上記の条件を満たさない場合23.5年、条件のうち4つを満たす場合31.1年
結果をみるかぎり、中年期の節制が健康的に過ごせる期間として10年くらいの差を生みそうです。
具体的な数値として直面すると、「やっぱり気をつけたほうがいいのかな?」と思うところがあるような気がします。
#生活習慣
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