免疫不全で精神疾患や自殺企図が増えるか?


自己免疫疾患では気分障害等の精神疾患のリスクが上昇することが指摘されてきました。


今回は、原発性の体液性免疫不全(主として抗体の産生が不足することで生じる易感染等を症状とする病態)と精神疾患・自殺企図との関連を調べた研究をご紹介します。


Association of Primary Humoral Immunodeficiencies With Psychiatric Disorders and Suicidal Behavior and the Role of Autoimmune Diseases

原発性体液性免疫不全と精神障害・自殺企図・自己免疫疾患との関連


スウェーデンにおける研究で8,378人が調査の対象となり、免疫不全の診断と精神障害・自殺企図との関連調べました。


結果として、体液性の免疫不全があった場合には統合失調症や自閉症スペクトラム障害等の精神疾患が多く(リスクの目安としてオッズ比:1.91)、自殺企図が増えていました(オッズ比:1.84)。


この傾向は、合併する自己免疫疾患の要素を調整した後でも同様であり、現在のところどのようなしくみで生じるのかは不明です。


つまり、免疫不全と精神疾患との間には、自己免疫疾患を介さない何らかの関係性が生じている可能性が考えられました。


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