内視鏡検査にともなう不安について
腹痛や気分不良が続く時、しばしば消化管内視鏡の実施が検討されます。
特に懸念されるのは、太さの大小はあるものの、体内に管を入れるという行為に対する不安感や痛みにより、精神状態の悪化を来さないか、ということです。
それにより検査の実施が不可能となったり、その後の精神状態の予後に影響を与えることが考えられます。
今回は、内視鏡検査による痛みや不安・思考内容との関連を検討した研究をご紹介します。
Procedural Anxiety, Pain Catastrophizing, and Procedure-Related Pain during EGD and Colonoscopy
消化管内視鏡にともなう不安や痛みについて
内視鏡検査をこれから受ける118人が調査の対象となりました。検査前の主観的な不安や、検査中の痛みに関連した行動、検査後に痛みの程度や破滅的な考えについて振り返りました。
結果として、以下の内容が示されました。
①鎮静の有無に関