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出生後の状態と2年後の認知機能

執筆者の写真: もりさわメンタルクリニックもりさわメンタルクリニック

◎要約:『早産における出生後の状況を正確に評価することで、認知機能低下が起こる可能性の参考となるかもしれない』





子どもの認知発達を促す療育はできるだけ早期に始めることが勧められています。


早期の療育開始を考えると、できるだけ早く認知発達の遅延に気づくことが重要です。


今回は、早産で出生して間もなくの状態が、どの程度2年後の認知発達に影響しているのかを調べた研究


Prediction of 2-Year Cognitive Outcomes in Very Preterm Infants Using Machine Learning Methods

出生後間もなくのデータをマシンラーニングを用いて処理し、2年後の認知機能を予測する


スウェーデンにおける研究で、1,062人の乳児(32週以内で出産、平均出生体重880g)が対象となりました。


出生後の状態や環境的要素が、2年後の認知発達に影響を与えているのかを調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・最も2年後の認知機能に影響を与えていた要素として、家庭の言語がスカンジナビア半島以外であること、入院期間が長いこと、低出生体重、家庭以外の場所への退院、退院時に母乳を摂取していないことが挙げられました。


・今回出生後の評価に用いられた尺度の感度は93%、特異度46%となっていました。




定期検診より以前の状態を正確に把握することで、療養を導入する必要性の参考になる可能性があると思われました。

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