分離不安が自殺の危険性を高める

家や大切な人から離れる時に繰り返し強い不安が生じる場合に、“分離不安”と呼ぶことがあります。
幼い児童では疾病と考えられることは少ないのですが、成人で継続して生じる時には“分離不安障害”という診断名が当てはまることもあります(一般的には単に“不安障害”や“適応障害”として診断されることが多いと思われます)。
今回は、“分離不安”がある場合には、自殺のリスクが上がるのではないかという内容です。
Separation Anxiety and Measures of Suicide Risk Among Patients With Mood and Anxiety Disorders
気分・不安障害の罹患者における分離不安と自殺リスクの評価
不安障害または気分障害の診断基準を満たす精神科の外来患者509人が研究の対象となりました。
分離不安や自殺の危険性に関して、複数の尺度を用いて調べました。
結果として以下の内容が示されました。