初回エピソードの統合失調症における身体的問題


統合失調症においては病気そのものによる自己ケア能力の低下や薬の副作用の影響もあり、肥満や高血圧・糖尿病・脂質異常症等のメタボリック・シンドロームが多く認められます。


今回は、比較的薬剤の影響が少ない段階(薬剤投与6ヶ月未満)での身体的問題について調べた論文をご紹介します。


Cardiometabolic Risk in Patients With First-Episode Schizophrenia Spectrum Disorders

初回エピソードの統合失調症スペクトラム障害における循環代謝病リスク


大規模な統合失調症に関する研究であるRecovery After an Initial Schizophrenia Episode (RAISE) studyのデータを基礎とした研究で、初回エピソードの統合失調症スペクトラム障害罹患者394人(平均23.6歳、平均薬剤投与期間47.3日)の検査データを分析しています。


結果として以下の内容が示されました。

①肥満48.3% 、喫煙50.8% 、脂質異常56.5% 、高血圧前段階39.9% 、高血圧10.0%

②糖尿病前段階( 血糖値評価4.0%、ヘモグロビンA1c評価15.4%) 、糖尿病(血糖値評価3.0%、ヘモグロビン評価 2.9%)


以上のように発症から短期間でも、すでに代謝系の異常や循環器のリスクを抱えた方が多くなっています。


統合失調症においては、原疾患とともに身体的管理に留意する必要性が痛感されます。

23回の閲覧0件のコメント