前頭側頭型認知症(FTD)は他の認知症よりも経済的負担が大きい?


前頭側頭型認知症(FTD)は認知能力低下もありますが、随伴する人格変化や逸脱行動等が多く、介護負担が比較的大きな認知症として知られています。


今回は、前頭側頭型認知症(FTD)と最も多いタイプの認知症(アルツハイマー病)を経済的負担の観点から比較した研究をご紹介します。


The social and economic burden of frontotemporal degeneration

前頭側頭葉の脳変性による社会経済的負担


調査の対象者の956人のうち、674人から完全な回答が得られました。


失語等を伴う様々なタイプの前頭側頭型認知症(FTD)について、疾病の進行程度(ステージ)、行動、ADL(日常生活の活動性)、介護者の負担、経済的負担について調べました。


前頭側頭型認知症(FTD)を罹患している場合の年間の費用(直接、間接を合わせたもの)は$119,654となっており、これはアルツハイマー型認知症の約2倍となっていました。


さらに、収入については診断前の12か月が$75,000~99,000だったのに対して、診断後の12か月では$50,000~59,999となっており、労働可能日数の減少や退職を余儀なくされた結果と考えられます。


このように認知症の中でも、社会経済的な負担や介護負担には大きな違いがあり、それぞれの認知症について、本人や家族の負担を病態に沿って考える必要性を感じました。

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