昨日は、双極性障害で特に不安が強い場合には、むちゃ食い行動についても注意を要する点に関してお伝えしました。
今回は、双極性障害と摂食障害の合併を、双方向からみた研究のまとめ(メタ・アナリシス)についてご紹介します。
The prevalence, odds and predictors of lifespan comorbid eating disorder among people with a primary diagnosis of bipolar disorders, and vice-versa: Systematic review and meta-analysis
双極性障害の摂食障害に関する合併率、オッズ、予測因子、双方向性
主な診断が双極性障害である場合を調べた研究36本(15,084人)と、摂食障害である場合を調べた研究11本(15,146人)が対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・双極性障害の12.5%にむちゃ食い障害を認め、むちゃ食い障害の9.1%に双極性障害を認めました。
・双極性障害の7.4%に過食症を認め、過食症の6.7%に双極性障害を認めました。
・双極性障害の3.8%に神経性無食欲症を認めました。
要約:『双極性障害と摂食障害は双方向に合併を認め、特にむちゃ食い障害において合併率が高くなる』
摂食障害の種類によっても、大きく双極性障害との関連性が変わることが確認できました。
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