top of page

双極性障害における心理的治療の追加効果


日本ではまだ一般的ではありませんが、双極性感情障害の薬物療法に様々な非薬物的治療法(心理的治療)が追加されることがあります。


今回は、このように追加される治療法のうち、どのようなものの効果が大きいのか調べた研究(複数の研究の結果を統合したメタ・アナリシス)をご紹介します。


双極性感情障害に対する補充心理療法の効果


ランダム化臨床試験(ランダムに割り当てたグループ間の差を実際の治療効果で調べた研究)に関する39の研究(平均36.5歳、3863人の参加者)が分析に含まれました。


結果として、家族療法、認知行動療法、心理教育(症状への対処スキルを含む)を追加した場合は、通常の治療のみを行った場合に比較して症状の再燃・再発が少なく、特に認知行動療法ではうつ症状の軽減にも効果を認めていました。


診療時間の限定される通常のクリニックでは専門的に行うことは困難ですが、薬物療法に心理教育的な要素を追加することは心がけたいと思いました。


#双極性感情障害

閲覧数:69回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Kommentare


bottom of page