
昨日は、嗅覚の刺激で認知機能の一部が改善する可能性についてお伝えしました。
今回は嗅覚のトレーニングで嗅覚機能改善と脳の構造変化が起こる可能性を示した研究をご紹介します。
Smell training improves olfactory function and alters brain structure
嗅覚のトレーニングで嗅覚機能が改善し、脳の構造変化が起こるかもしれない
36人の健常者が参加し、(1)集中的な嗅覚トレーニングを行うグループ (2)視覚トレーニングを行うグループ (3)何もしないグループ に分けました。
6週間のトレーニング期間前後で、嗅覚機能の検査と画像検査(MRI)を行い相違を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・嗅覚トレーニングを行ったグループで、嗅覚機能検査(特に、嗅覚の種類を同定する検査)で改善を認めました。
・画像検査(MRI)で、脳の一部領域(右側下前頭回と両側紡錘状回、内嗅皮質)の増大を認めました。
要約:『嗅覚トレーニングを行うと嗅覚機能の改善、脳の構造変化が起こる可能性がある』
比較的短期間で脳の可塑性(環境変化等に応じて変化する性質)を確認できる例としても興味深いと思われました。
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