
外傷性脳損傷後に、パーキンソン病が増加するのではないかという指摘があります。
また、除草剤に使用されるパラコートが長期の潜伏期間を経て、パーキンソン病発症に影響を与えるとの指摘もあります。
今回は、外傷性脳損傷にパラコート暴露が加わった時に、どのような影響があるのかを調べた研究をご紹介します。
Traumatic brain injury, paraquat exposure, and their relationship to Parkinson disease
外傷性脳損傷、パラコート暴露、パーキンソン病との関連
アメリカのカリフォルニア州における研究で、パーキンソン病患者357人と健常者754人が、研究の対象となりました。
外傷の歴史や、居住地域から除草剤(パラコート)への暴露量を推定し、パーキンソン病発症への影響を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・外傷性脳損傷があった場合には、パーキンソン病発症のリスク(オッズ比)が2倍に上昇していました。
・パラコート暴露があった場合には、わずかにパーキンソン病発症のリスク(オッズ比)が上昇していました(1.36倍)。
・外傷性脳損傷+パラコート暴露があった場合には、パーキンソン病発症のリスク(オッズ比)が3倍に上昇していました。
要約:『外傷性脳損傷、パラコート暴露の両方とも、パーキンソン病発症への影響があるが、両方が存在すると影響がさらに大きくなる』
パラコートは人体へ有害であることから製造が中止されていますが、様々な側面で健康への影響が大きいようです。
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