夜間(特に真夜中から明け方)には、自殺のリスクが上昇することが指摘されています。
今回は、夜間の自殺リスクに関して、1年間のうちどの月で多いか、方法によって差があるかを調べた研究(2020年)をご紹介します。
Relationship of Nocturnal Wakefulness to Suicide Risk Across Months and Methods of Suicide
アメリカにおける研究で、自殺した35,338人に関するデータ(2003~2010年)が元になっています。
時間帯を朝(6:00am~11:59am)、午後(12:00pm~5:59pm)、夕(6:00pm~11:59pm)、夜(12:00am~5:59am)に分けて自殺の割合を調べ、月別や方法による違いも調査しています。
結果として、以下のことが示されました。
・全ての月、全ての方法において、時間帯では夜(12:00am~5:59am)の自殺が最も多くなっていました。
・夜間の自殺で、5月が最大( リスクの比を示すincidence risk ratios:IRRで3.90)、11月が最小(以下同様に 2.74)。方法では銃器(3.75)、溺死(2.44)となっていました。
要約:『自殺の起きる時間帯は、月や方法によって違いはなく、夜中から明け方にかけてが最も多い』
自殺予防における不眠治療の重要性や夜間の過ごし方・支援のあり方に注意が必要であると思われました。
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