今回は、妊娠に関連する精神障害全般と大気汚染との関連を調べた研究をご紹介します。
Chronic exposure to air pollution and risk of mental health disorders complicating pregnancy
慢性的な大気汚染暴露と妊娠に関連する精神障害
周産期の精神障害を発症した11,577人、うつ病を発症した9,793人と、周産期の精神障害がなかった211,645人が対象になりました。
周産期におけるPM2.5、PM10、一酸化炭素、二酸化窒素、二酸化硫黄等への暴露と精神障害発症との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・大気汚染への暴露は、周産期の精神障害全般の発症を上29%–74%昇させていました(一酸化炭素は31%減少)。
・うつ病に関しては11-21%の上昇を示していました(一酸化炭素やオゾンに関しては16-20減少)。
要約:『大気汚染に関連する様々な物質が周産期の精神障害を増加させる可能性がある』
大気汚染に関連する物質全てというわけではありませんが、様々な物質に関して、脳に対する何らかの影響を与えている可能性が考えられました。
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