大気汚染については、循環器疾患やアルツハイマー病等、様々な疾患との関連が指摘されています。
今回は出産前後に暴露された大気汚染と、産後うつとの関連を調べた研究をご紹介します。
Association of Antepartum and Postpartum Air Pollution Exposure With Postpartum Depression in Southern California
カリフォルニア南部における出産前後の大気汚染と産後うつとの関連
アメリカのカリフォルニア州における研究で、340,679人(30.5歳)が対象となりました。
上記のうち25,674人(7.54%)が産後うつを発症しましたが、発症と出産前後における大気汚染(PM2.5や二酸化窒素等を含む)との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・産後うつと出産前後における居住地域の大気汚染に関連する物質(オゾン、PM10、PM2.5)が関連を示していました(例:オゾン濃度が高い場合、オッズ比で1.09倍)。
・特にPM2.5の中では、有機物質、黒炭との関連が強くなっていました。
要約:『出産前後における大気汚染(に関連する一部の物質)と産後うつの発症は関連しているかもしれない』
僅かな上昇ではありますが、大気汚染が気分の変動に何らかの影響を与えている可能性が考えられました。
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