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大気汚染と認知症リスクの関係


大気汚染と認知症との関連は以前から指摘されてきましたが、これが大気汚染→(循環器疾患)→認知症のように、循環器疾患のリスクを上昇させることによるのか議論があります。


今回は、大気汚染と認知症リスクの関連について、2つの(ホモシスチン、メチオニン)に注目して、影響を与える仕組みについて調べた研究をご紹介します。


Association of Long-term Exposure to Air Pollution and Dementia Risk: The Role of Homocysteine, Methionine, and Cardiovascular Burden

長期の大気汚染暴露と認知症リスク


スウェーデンの加齢とケアに関する調査(SNAC-K)を元にした研究で、認知症のない2,512人(平均73.4歳、女性62.1%)が対象となりました。


平均経過観察期間5.18年で、大気汚染物質(PM2.5、窒素酸化物質NOx)の影響を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。


・PM2.5 が上昇することに認知症リスクの上昇を認めました(PM2.5が1単位上昇すると5年間でハザード比が1.71倍に変化)。


・PM2.5と認知症リスクとの関連は、およそ半分がホモシスチン(必須アミノ酸であるメチオニンの代謝産物)の増加によって介在され、メチオニン(人体で作れない必須アミノ酸で、コレステロール値を下げたり、抗酸化作用があるといわれる)が増加すると認知症リスクが軽減していました。


・窒素酸化物(NOx)については、PM2.5よりも弱い関連性を認めました。


要約:『大気汚染は認知症リスクを上昇させるが、これはアミノ酸の代謝経路とも関連するかもしれない』


循環器疾患が介在するしくみ以外に、直接的な大気汚染による脳への影響があるのか不明な点が多く残されており、今後の検証が期待される内容でした。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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