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妊娠の有害転帰と父親の精神状態

◎要約:『妊娠の有害転帰は父親にも影響を与え、薬剤やカウンセリングなどの利用が増加する可能性がある』





死産や胎児発育不全、形成異常等の妊娠に関する有害転帰とされるものが、その後の母親の精神状態に影響を与えることが指摘されてきました。


今回は、父親について妊娠の有害転帰が与える影響を、精神科治療の利用に注目して調べた研究をご紹介します。


Adverse Pregnancy Outcomes and Subsequent First-Time Use of Psychiatric Treatment Among Fathers in Denmark

デンマークの父親における妊娠の有害転帰と、その後の初回精神科治療


デンマークにおける研究で、初めて妻の妊娠を経験した父親192,455人(平均30.0歳)が対象となり、そのうち有害転帰を経験したのは31.1%でした。


1年間の経過観察の結果として、以下の内容が示されました。


・死産を経験した父親では、明らかに非薬物治療(ハザード比23.10倍)、睡眠薬(ハザード比9.08倍)の使用が増えていました。


・早期の中絶(12週以下)を経験した父親では、明らかに睡眠薬(ハザード比1.74倍)と抗不安薬(ハザード比1.79倍)の使用が増えていました。


・非薬物治療の利用に関するハザード比を示すと、後期の中絶(12週より以降)を経験した父親では4.46倍、大きな形成異常(1.36倍)となっていました。


・早産、胎児発育不全、小さな形成異常では精神科治療の利用は増えていませんでした。




妊娠の有害転帰とされるものを経験した場合には、母親のみではなく父親の精神状態の経過にも、配慮が必要であることが感じられる内容でした。

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