昨日は、妊娠中のベンゾジアゼピン類使用が与えるASD・ADHD発症への影響について調べた研究をご紹介しました。
今回は、少し遡りますが(2020年)、妊娠期のベンゾジアゼピン類使用について調べた複数研究の分析結果(メタ・アナリシス)をご紹介します。
Prevalence of benzodiazepines and benzodiazepine-related drugs exposure before, during and after pregnancy: A systematic review and meta-analysis
妊娠前・妊娠中・妊娠後におけるベンゾジアゼピン類の使用率
28ヵ国における32本の研究(7,343,571の妊娠を含む)が分析の対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・妊娠中のベンゾジアゼピン類使用(処方)は1.9%となっていました。
・妊娠期間の後期(三半期の最後)での使用が多く(3.1%)なっていました。
・地域の比較で、最も多くなっていたのは東ヨーロッパ(14.0%)でした。
要約:『世界的に妊娠期間中のベンゾジアゼピン類使用は1.9%となっており、妊娠期間のどの時期か、どの地域かによっても異なっている』
妊娠期間のパニック障害や不眠に対処する方法として等、様々な場合が考えられるとは思いますが、メリットとデメリットを考えた上で、非薬物的方法も検討する必要を感じました。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
rTMS治療:
YouTubeチャンネル(オンライン講座):https://www.youtube.com/channel/UCd8RS50q_Ol_x82AL9hhziQ
Comments