◎要約:『妊娠中にアセトアミノフェン使用しても、実際には発達障害の発症に影響はないかもしれない』

以前から、妊娠中のアセトアミノフェン使用について、出産した児の発達に影響があるのではないかという議論があります。
今回は、両親とも同一の同胞で比較して、条件をコントロールした上で、妊娠中のアセトアミノフェン使用の影響を比較した研究をご紹介します。
Acetaminophen Use During Pregnancy and Children’s Risk of Autism, ADHD, and Intellectual Disability
妊娠中のアセトアミノフェン使用
スウェーデンにおける研究で、妊娠中にアセトアミノフェンを使用した185,909人(7.49%)を分析の対象としています。
上記でも触れましたが、遺伝や生育環境による条件をそろえて、影響を少なくするために、両親が同じの兄弟姉妹での比較を行っています。
結果として、以下のような内容が示されました。
・まずは、兄弟姉妹ではなく、通常の方法で比較を行ったところ、アセトアミノフェンを使用した場合の方が、発達障害の出現率が少しだけ高くなっていました(例:自閉スペクトラム症で、アセトアミノフェンを服用していた場合の、ハザード比1.05倍)。
・兄弟姉妹間での比較にしたところ、アセトアミノフェンの服用の有無で、発達障害の出現率に違いはありませんでした(例:自閉スペクトラム症で、アセトアミノフェンを服用していた場合の、ハザード比0.98倍)。
今まで、他の研究における結果については、アセトアミノフェンの服用以外の条件も視野に入れて解釈を再検討する必要を感じました。
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