◎要約:『妊娠中に食事パターンの健康度が高い方が、子どもの自閉症やコミュニケーション障害が少なくなる可能性がある』
今回は、妊娠中の食事パターンと子どもの自閉症、コミュニケーション障害について調べた研究をご紹介します。
出生前の食事パターンと子どもの自閉症
Healthy Prenatal Dietary Pattern and Offspring Autism
2つの大規模な研究対象の集団:the Norwegian Mother, Father, and Child Cohort Study (MoBa)から母子84,548組, and the Avon Longitudinal Study of Parents and Children (ALSPAC)から11,670組が研究の対象となりました。
出産前の食事パターンを調べてその健康度(論文で示されている表をみると魚や果実、野菜等を幅広く摂取しているかが重視されています)と出産した子どもの自閉症、コミュニケーション障害を8歳までの経過で調べています。
結果として、妊娠中の食事パターンに関する健康度が高いほど、子どもの自閉症及びコミュニケーション障害の診断が少なくなっていました(例:自閉症診断に関するオッズ比は0.78倍)。
対象の集団(コホート)における関連性を示しただけの内容なので、因果関係は不明ですが、何らかの要因も加わって食事パターンの健康度が発達に影響する可能性が考えられました。
Comments