うつや認知症等、精神疾患と大気汚染の関連が指摘されることがあります。
今回は、妊娠中に母親が暴露される大気汚染レベルと、子どもの脳構造の変化を調べた研究をご紹介します。
Effects of Prenatal Exposure to Air Pollutants (Polycyclic Aromatic Hydrocarbons) on the Development of Brain White Matter, Cognition, and Behavior in Later Childhood
出産前の大気汚染による子どもの脳白質・認知・行動への影響
都市に住むラテン系あるいはアフリカ系アメリカ人の女性40人とその子どもが対象となりました。
妊娠中に母親が暴露された大気汚染のレベルと、7~9歳における子どもの脳構造・認知・行動について関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・大気汚染の指標となる多環芳香族炭化水素(PAH)の暴露レベルが高いほど、子どもの脳白質が減少を示していました。
・左半球の白質の減少は情報処理速度の低下やADHD症状・行動障害と関連していました。
要約:『妊娠中に母親が暴露される大気汚染レベルが高いほど、子どもの脳構造に影響し、認知能力や行動上の問題として出現する可能性がある』
子どもの精神発達のためにも、できるだけ母親が妊娠中に健全な環境で過ごすことが重要であると思われました。
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