子どもにおけるアトピー性皮膚炎とうつ症状との関連


ニキビ・アトピー性皮膚炎・乾癬等、皮膚の状態と精神状態が大きく影響し合う現象をしばしば経験します。


今回は、特に子ども時代におけるアトピー性皮膚炎と精神状態との関連性を調べた研究をご紹介します。


Association of Atopic Derma titis and Mental Health Outcomes Across Childhood

A Longitudinal Cohort Study

子ども時代におけるアトピー性皮膚炎と精神状態との関連


合計11,181人の子ども(男性51.2%)が対象となりました。


うつ症状については10~18歳、内向性症状(閉じこもったり、自己否定的な発言をしたり等の行動)については4~16歳について、複数の時点で精神症状とアトピー性皮膚炎との関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①まず、全体としてうつ症状は6.0~21.6%、内向性の症状に関しては10.4~16.0%の子どもに認めました。

②軽度のアトピー性皮膚炎については幼年期の内向性のみとの関連、重度のアトピー性皮膚炎については広い年代でうつ症状(現象の起こりやすさを比較したオッズ比と言われる尺度で、2.38倍)、内向性(1.90倍)との関連を認めていました。


つまり、“重度のアトピー性皮膚炎になると、広い年代の子どもでうつやひきこもり等との関連を認める”と言えそうです。


論文の中では、睡眠や炎症のレベル等、他の要素についても検討されていましたが、睡眠状態はやや影響を与えるようでした。


他にも様々な随伴する要素を検討し、皮膚症状の改善と環境に調整できるところはないか、全体的な視点で関わることが大切であると思われました。

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