子どもにおける希死念慮と画像検査


希死念慮をどのように捉えるのか、具体性や切迫した状態なのかを評価するのは成人でも困難ですが、思考や行動が予想しにくい子どもでは、より難しいかもしれません。


今回は、子どもの希死念慮や自殺企図と様々な画像所見との関連を調べた研究をご紹介します。


Multimodal Neuroimaging of Suicidal Thoughts and Behaviors in a U.S. Population-Based Sample of School-Age Children

希死念慮と自殺企図に関する多様式の画像検査


9~10歳の7994人(47%が女性)が対象となりました。


通常のMRI画像、安静時の機能画像(脳の働きが分かる画像)、課題をやってもらいながらの機能画像を撮影し、希死念慮や自殺企図の有無との関連を調べました。



結果として、左側上側頭溝の菲薄化と(主な介護者が報告する)希死念慮・自殺企図の関連が認められたものの、全体として自殺関連として意味のある画像所見はありませんでした。


つまり、今のところ一般的に行われる画像検査で希死念慮を裏付けるような評価は難しいということのようです。


画像的評価により、生存本能の障害の基盤が少しでも明らかになれば、器質的な面からのアプローチの可能性が拓けると思われました。

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