“いびき”は睡眠中の気道の閉塞と関係し、睡眠の質を悪化させると言われます。
大人では睡眠時無呼吸症候群を疑い、検査が必要となることもあります。
今回は、こどものいびきと不注意等の問題行動について関連を調べた研究をご紹介します。
前頭葉の構造といびき、子どもの行動の関連
思春期前の子ども10,140人を含むデータ(Adolescent Brain Cognitive Development study )が分析の対象となりました。
結果として、まずは睡眠時の気道閉塞が原因と思われる呼吸障害(いびき)が多いと不注意などの問題行動(または適応の支障となる傾向)が多くなっていました。
さらに、同時に前頭葉の複数の領域に渡る皮質体積の減少を認めており、いびきと問題行動を介在する要因として、脳の形態的変化が想定可能でした。
つまり、いびき(睡眠時の呼吸障害)⇒脳の体積減少⇒問題行動 のような関係があるのではないかと疑われました。
まだ、はっきりとしたことは分かりませんが、子どものいびきには脳への影響の心配が有りそうです。
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