子どものうつに運動療法は有効である

うつ病の予防や治療にとって、運動を行うことが有効であることが指摘されてきました。
※ただし、急性期のうつが最も強い時期はそもそも動けない場合も多く、すべての時期に適応するのは危険であると思われます。
今回は、子どものうつに運動療法を(追加・代替として)行うことでどのような効果を認めるのか調べた文献調査/分析(システマティック・レビュー/メタ・アナリシス)をご紹介します。
Physical Activity Interventions to Alleviate Depressive Symptoms in Children and Adolescents
A Systematic Review and Meta-analysis
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/article-abstract/2799811
子どもにおけるうつ症状軽減目的の運動療法
21本の研究(2,441人の参加者、平均14歳、47%男子)が分析の対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・運動療法は明らかにうつ症状の軽減と関連していましたが、長期の経過では対照群との差異を認めないという結果も複数ありました。