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◎要約:『10歳頃の睡眠障害が、後の自死に関連する行動の危険因子となるかもしれない』
今回は、10歳までの子どもの不眠とその後の希死念慮、自死企図について調べた研究をご紹介します。
思春期前における睡眠障害とその後の自死関連行動
Sleep Disturbance and Subsequent Suicidal Behaviors in Preadolescence
アメリカにおける研究で、研究開始時は希死念慮がない思春期前の子ども10,136人(平均9.9歳、51.2%男性)が対象となりました。
最初、睡眠障害について聴き取りを行い、睡眠の状況とその後2年間の自死に関連する事象について調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
・91.3%では自死に関連する行動はありませんでした。
・3.6%に消極的な希死念慮、2.9%に能動的だが具体的ではない希死念慮、1.5%が具体的な希死念慮、0.7%が自死企図を行っていました。
・10歳頃の睡眠障害が12歳における自死にまつわる事象(希死念慮や自死企図)と、関連を示していました(オッズ比2.68倍)。
睡眠障害が様々な望ましくない精神的事象のサインとなっている可能性を感じる内容でした。
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