生活困窮による子どもの精神状態への影響は非常に広範囲であることが指摘されています。
今回は、特に食料不足が生じている場合と子どもの精神衛生との関連を調べた研究をご紹介します。
Household food insecurity and health service use for mental and substance use disorders among children and adolescents in Ontario, Canada
児童・思春期における家計逼迫による食料不足と精神状態・物質障害関連の健康サービス利用
カナダのオンタリオ州における研究で、1~17歳の子ども32,321人が対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・上記のうち、5,216人(16.1%)は食料不足が生じている家庭で生活しており、9.0%は精神状態・物質障害関連での外来受診、0.6%は救急受診がありました。
・食料不足が生じている場合には、55%精神状態・物質障害関連での外来受診が多く、74%救急受診が多くなっていました。
要約:『家計逼迫により食料不足が発生している場合には子どもの精神状態悪化・物質障害発症のリスクが高くなる可能性がある』
食料不足などの生活の基礎的部分が不安定であると、身体のみではなく精神疾患のリスクも上昇することが考えられました。
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