指導のため等と称して、(部位や強さに関わらず)子どもを叩くことの弊害が多く指摘されてきました。
今回は、子どもを叩くこと(スパンキング)が子どもにどのような影響を与えるのかを調べた研究をご紹介します。
Spanking and children's social competence: Evidence from a US kindergarten cohort study
スパンキングと子どもの社会的能力
アメリカの幼稚園児(5~7歳)に関する経時的な統計(期間を追って調べた内容)が分析の対象となりました。
結果として、以下の内容が示されました。
・61%の子どもがこれまでにスパンキングを受けたことがあり、28%は先週受けたと答えていました。
・スパンキングを含む体罰は、子ども時代の行動変化、自尊心の低下と関連し、その後の人生にも影響を与えていました。
・スパンキングを経験した子供においては、6~7歳で対人関係スキルの低下を認めていました。
要約:『スパンキングを含む体罰と、子どもの精神面・行動面での適応低下が関連している可能性がある』
因果関係を示した結果ではありませんが、少なくとも体罰が子どもの適応能力低下と何らかの関係を有していることが考えられました。
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