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孤独感に対する環境要因の影響


うつ等の精神状態の悪化と、社会的関係の減少や孤独感との関連について指摘されることがあります。


今回は、特に環境要因と孤独感との関連についてアプリケーションソフトからの回答をもとに調べた研究をご紹介します。


Lonely in a crowd: investigating the association between overcrowding and loneliness using smartphone technologies

群衆の中の孤独:スマートフォンを利用した密集と孤独感の関連についての調査


都市生活に関するアプリケーションソフトで回答した756人の参加者が調査の対象となりました。


1日に3回、2週間にわたって、参加者に回答を促すプロンプトが発信され、その時に参加者がいる状況(置かれている環境・人の密集度等)がスマートフォンを介して客観的に把握されるしくみで調査が行われました。(都市生活に関する調査の案内 Urban Mind)。


孤独感に関する回答と環境との関連が分析された結果、以下の内容が示されました。

①過剰な人の密集の中にいると孤独感が平均39%増加していました。

②鳥の声を聞いたり木々を見たり等、自然に触れることができる環境にいる場合には、孤独感が約28%低下していました。

③自然と触れることは「社会的包摂 social inclusion:(社会的に弱い立場にある人も含めて)社会の一員として含まれている感覚」を促進する影響を与えていました。


つまり、“人が密集することはかえって主観的には人とのつながりの希薄さ(孤独感)を感じさせるかもしれない”と言えそうです。


非常に多くの人に囲まれているよりも、自然と接することで社会や世界とのつながりを実感できる瞬間が多くなる点が興味深いと思われました。

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