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宇宙滞在による脳の変化


宇宙に滞在することによる筋力低下や睡眠の質の悪化等、身体的変化が知られていますが、脳への影響はあまり分かっていません。


今回は、宇宙に滞在することによる脳の構造的変化について調べた研究をご紹介します。


長期間の宇宙滞在による脳の接続変化


12人の宇宙飛行士(宇宙空間の平均滞在期間は172日)が研究の対象となりました。


対象者に関する宇宙滞在前後、地球への帰還後7ヶ月後の画像検査の結果を得ました。そして、神経線維の走行様式を調べる“tractography”という技術を用い、神経走行の変化を調べました。


結果として、以下のことが示されました。

①脳室の拡張による脳梁の構造的変化等、白質の神経走行と構造的変化を認めた。

②脳の変化は、地球への帰還後7ヶ月経っても持続していた。


つまり、“宇宙滞在による変化は、表面的な身体機能だけではなく、脳の神経走行等、長期的な影響を及ぼす”と言えるかもしれません。


無重力や昼夜リズムの乱れ等の大きな環境変化に対して、脳も適応するための変化を起こしていること(いわゆる“脳の可塑性”に基づく変化)が示されていました。

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