尿酸値から躁うつ病発症を予測できるか?


昨日は神経伝達物質のドーパミン系の異常という観点から、双極性障害(躁うつ病)のパーキンソン病との関連を調べた研究についてみました。


今回は、双極性障害についてプリン体の代謝異常が指摘されていることから、尿酸値との関連を調べた研究をご紹介します。


Serum uric acid as a predictor of bipolarity in individuals with a major depressive episode

尿酸値でうつ病患者の双極性障害発症予測が行えるか


“うつ病”で入院した患者250人が研究の対象となりました。このうち後に双極性障害を発症したのは55人、発症しなかったのは195人でした。


双極性障害を発症した人と、しなかった人とで、入院時の尿酸値を比べ、予測としての利用価値があるかを調べました。


結果として、男女ともに後に双極性障害を発症した場合の方が尿酸値が高くなっていました。 (平均値では男性403.84 vs 270.81 µmol/L、女性 302.19 vs 202.69 µmol/L)。


予測の正確さを調べたり、臨床的な利用価値の尺度: clinical utility index (CUI) で調べたところ、うつ病で入院時の尿酸値は後の双極性障害発症をかなり正確に予測できることが示されました。


今後、前向きの研究などで検証されるとより信頼性の確認ができると思われます。


うつ病から双極性障害への変化は、臨床的にも良く問題となるテーマなので本当に見分ける手掛かりが得られるなら臨床的有用性が高いと考えられました。

25回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示