知的能力と希死念慮の関係


視聴覚認知の能力や記憶、処理速度、知識レベルなど全体的な知的能力が高い方が、一般論として日常生活が送りやすいのではないかという印象があるかもしれません。


では、死にたい気持ち(希死念慮)を抱くような状態では、知的能力は全体的に低下しているのでしょうか? 今回は希死念慮と日常的な遂行機能、知的能力との関連を調べた研究をご紹介します。


Neurocognitive functioning in community youth with suicidal ideation: gender and pubertal effects

希死念慮のある若年者における神経認知機能


アメリカのフィラデルフィアに住む11~21歳(女性:54.9%)6151人が研究の対象となりました。


特に支援を求めているわけではない一般の集団で、詳細な知的能力や生活の機能的評価を行い、希死念慮のある672人とその他の5479人の比較を行いました。


結果として、希死念慮がある場合には、機能的評価は低下していましたが、知的能力は高い傾向がありました。



希死念慮がある場合の機能上の障害は特に女性で多く、希死念慮と高い知能との関連性は特に思春期後(今回の集団では高い年代)でより高くなっていました。


つまり、逆の関連は分かりませんが、希死念慮を抱いている20代くらいの若年者には比較的知能の高い人が多いと言えそうです。


少なくとも知能が高いことが、機能上の有利をもたらし、希死念慮を軽減するという傾向にはなっていないようです。

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