うつ病は軽快・寛解した場合でも、再燃・再発が多い疾患として知られています。
そのため、薬物療法を継続したり、環境調整を行って負担の軽減を図る等の方針を検討します。
今回は、当初からではなく急性期の治療を薬物で行った後からでも、心理療法が再燃・再発を防ぐ効果があるのか調べた研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。
薬物療法に後続した心理療法のうつ病に対する効果
17の研究が基準を満たし、1208人の患者と1075人の対照を含んだ合成を行いました。
最初の急性期に薬物療法が行われ、その後続いて心理療法(単独あるいは薬物併用)が行われた場合の効果を調べています。
結果として、後から心理療法を行った場合のほうが、再燃・再発のリスクは低下していました(16%のリスク低下)。
臨床でも薬物療法で少し症状が落ち着いてきてから心理療法を検討される患者さんは多いので、参考になる結果だと思いました。
#うつ病
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