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抗うつ薬の腰痛や変形性関節症・坐骨神経痛に対する効果


先日、抗うつ薬の慢性疼痛に対する効果について、明らかな有効性を示した比較試験は多くないことをお伝えしました。


今回は、日本でも多く使用されている整形外科領域でのSNRI(抗うつ薬の一種)を含めて、有効性を確認してい調査(システマティック・レビューとメタ・アナリシス)をご紹介します。


Efficacy and safety of antidepressants for the treatment of back pain and osteoarthritis: systematic review and meta-analysis

https://www.bmj.com/content/372/bmj.m4825?ijkey=9edf0ade0ac5c44e539bbe8250fa1fa2c3752dc4&keytype2=tf_ipsecsha

腰痛と変形性関節症に対する抗うつ薬の有効性と安全性


33の臨床試験(5,318人の参加者)が対象となりました。


SNRIや他の抗うつ薬(三環系抗うつ薬)について、腰痛や変形性関節症に対する有効性を調べています。


結果として、以下の内容が示されました。


・SNRIの腰痛軽減には中等度の証拠(痛み軽減の平均値-5.30/100段階)がありましたが、変形性関節症や坐骨神経痛に対する証拠は明らかではありませんでした。