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抗うつ薬への出生前暴露と脳の形態的変化


妊娠期の抗うつ薬(SSRI、SNRI等を含む)の継続については悩ましいところがあります。


薬剤のみでなく、うつ自体の影響も大きいと言われており、治療を優先するべきか薬剤の胎児への影響を重視するべきかの選択を迫られます。


今回は、出生前の抗うつ薬(SSRI)への暴露が子どもの脳にどのような影響を与えるのか形態的な変化から調べた研究をご紹介します。


Prenatal Antidepressant Exposure and Offspring Brain Morphologic Trajectory

抗うつ薬への出生前暴露と脳の形態的変化


オランダにおける研究で、3,198組の親子(母の平均年齢31.1歳、子どもの性別52.2%女性)が対象となりました。


うつ症状や抗うつ薬(SSRI)の使用、その後の脳の形態的変化を7~15歳でMRI画像を撮り、調べています。


抗うつ薬(SSRI)に暴露されていた場合について、以下の内容が示されました。


・全体の灰白質体積が小さい傾向があり、この傾向は15歳になるまでにUカーブを描いて改善していました。


・脳の一部(扁桃体、紡錘状回)が通常よりも大きくなっていましたが、思春期初期には通常に戻る傾向がありました。


・出生前後の母のうつ症状が、脳の一部の体積減少と関連を示していました。


・妊娠前の抗うつ薬(SSRI)の使用は脳の形態的変化と関連していませんでした。


要約:『妊娠期のSSRIの使用は、子どもの脳の発達に何らかの形態的変化をもたらす可能性がある』


このような変化が実際に発達上どのような意味があるのか難しいところだと思われますが、いずれにせよ薬剤の継続に関して慎重に相談するべきであると思われました。



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