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抗酸化作用のあるビタミン類が認知症発症を抑制する可能性がある


様々な栄養成分、中でもビタミン類が認知症の抑制に有効かもしれないという指摘がなされてきました。


今回は、抗酸化作用のあるビタミン等について、長い経過で認知症の発症抑制効果を調べた研究をご紹介します。


アルツハイマー病・他種の認知症発症と抗酸化ビタミンやカロテノイドとの関連


第3回のNational health and Nutrition Examination Surveys (1988-1994)による調査データを用いた研究で、対象者は研究開始時点で45~90歳で、平均観察期間は16~17年となっています。


ビタミンA、C、Eとカロテノイドの血清中濃度とアルツハイマー病や他の原因による認知症発症の関連について調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①ルテイン+ゼアキサンチン(カロテノイドの一種)が65歳以上のグループで、生活様式によって調整した後でも、認知症発症の低下と関連していました。

②β-クリプトキサンチン(カロテノイドの一種)が45歳、65歳以上のグループで、性別や年令、社会経済的な背景について調整した後でも、認知症の低下と関連していました。


つまり、“抗酸化作用を持つカロテノイドは、様々な年齢層で認知症発症を抑制する可能性がある”と言えそうです。


カロテノイドは緑黄色野菜や一部の果実(温州みかん等)に含まれている天然の色素であり、比較的に食生活に取り入れることが容易であると思われました。

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