摂食障害に物質障害(依存)が合併した場合の死亡率


摂食障害は摂食行動や食事制限等の行動に対するアディクション(依存)であると言われることがあります。


そのような依存傾向を共有しているためか、摂食障害には薬物やアルコールの依存が合併することが多く認められます。


The Impact of Alcohol and Other Substance Use Disorders on Mortality in Patients With Eating Disorders: A Nationwide Register-Based Retrospective Cohort Study

摂食障害におけるアルコールや他の物質障害の死亡率への影響


デンマークの疾患登録を用いた研究で、摂食障害を伴う20,759人と比較としての83,036人が対象となりました。


摂食障害に物質障害(依存)を伴っている場合の死亡率と物質障害のみの場合の死亡率を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①摂食障害に物質障害を合併しているときの死亡について、相対的危険度を示すハザード比は、神経性食思不振症11.28倍、神経性大食症5.86倍、特定不能の摂食障害10.86倍となっていました。

②物質障害のみでも、死亡率の増加を認めましたが、摂食障害を伴うときよりは増加の幅が小さくなっていました。


つまり、“摂食障害に物質障害(依存)を伴った場合の死亡率の増加は大きく、それは物質障害(依存)単独よりも大きい可能性がある”と言えそうです。


摂食障害を治療する場合には、合併しやすいアルコールや薬物依存にも注意が必要であると思われました。

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