摂食障害にはうつ状態や不安障害等の精神障害が合併しやすいことが知られています。
今回は、14歳の時に存在している傾向や遺伝的素因が、どのように後の摂食障害と関連しているのか調べた研究をご紹介します。
遺伝的素因や症状評価と、摂食行動上の問題との関連について
調査の開始時点で平均14.5歳だった1623人(829人が女性)が対象となりました。
結果として、BMI(体格を示す尺度)、神経症的傾向、衝動性、依存症関連の行動が後の摂食に関する問題(拒食、過食、嘔吐等)に関連していました。
また、遺伝的にはBMIの偏り、神経症的傾向、ADHD(注意欠陥多動障害)と共通する素因がありました。
結論自体は臨床的にも当然のように感じる部分がありましたが、背景にある傾向に配慮しながら治療を行う必要性を確認できました。
#摂食障害
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