◎要約:『様々な条件の影響はあるが、斜視の存在と精神疾患の有病率は関連するかもしれない』
筋肉や神経の異常などの様々な原因が考えられますが、左と右で視線が異なる方向を向いていることを“斜視 Strabismus”と言います。
今回はアメリカの人口を対象とした、斜視と精神疾患の頻度との関連について調べた研究をご紹介します。
Mental Health Conditions Associated With Strabismus in a Diverse Cohort of US Adults
アメリカの人口における斜視と精神的健康状態の関連
アメリカの斜視のある3,646人(平均67歳、女性55%)が対象となりました。
精神的な健康状態に影響しそうな他の様々な条件を合わせて、斜視の有無による精神疾患のなり易さを比較しました。
結果として、以下のような内容が示されました。
・斜視があると様々な精神疾患に関する有病率が高くなっていました(例:不安について32% vs 14%、うつ病について33% vs 14%、物質障害について3% vs 1%)。
・斜視に追加して精神疾患の有病率が高くなるいくつかの条件がありました(例:若年、女性、アフリカ系、低収入、高校以下の教育歴)。
身体的な様々な条件が精神状態に影響を与えている可能性を考える必要を感じました。
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