ADHDの治療薬(症状を改善する薬剤)として、コンサータ等の中枢刺激薬が知られていますが、食欲不振、不眠、動悸などの副作用が知られています。
現在海外で認可されている比較的新しいADHD治療薬( SDX/d-MPH)について、1年間の使用期間で副作用の報告がまとめられました。
Safety and Tolerability of Serdexmethylphenidate/Dexmethylphenidate Capsules in Children with Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder: A 12-Month, Open-Label Safety Study
新しいADHD治療薬( SDX/d-MPH)の安全性と忍容性
ADHDと診断されている6歳から12歳の282人が対象となりました。
1年間の使用期間で、どのような副作用があるか調べました。
・143人(60.1%)が1つ以上の副作用 treatment-emergent adverse events (以下、TEAEと表記)がありました。
・TEAEとして最も多かったのは、食欲低下で18.5%で、その他、上部消化管感染(9.7%)、鼻咽頭炎(8.0%)、体重減少(7.6%)等がそれに続きました。
・全体的にADHD症状の尺度(ADHD-RS-5)では低下を認めました。
要約:『新しいADHD治療薬( SDX/d-MPH)の安全性について、1年間の使用期間で大きな問題点はなかった』
今後の情報にも注意が必要かもしれませんが、ADHD治療の新しい選択肢として期待される内容でした。
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