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楽観的傾向と身体機能

◎要約:『楽観的傾向が強いと、身体機能が比較的保たれやすいのかもしれない』





うつ症状等の気分の低下に引き続いて、大きな身体機能の低下が生じることがあります。


今回は、楽観的傾向(Optimism)と身体機能の客観的尺度との関連を調べた研究をご紹介します。


Longitudinal Associations Between Optimism and Objective Measures of Physical Functioning in Women

女性における楽観的傾向と身体機能の長期的関連


アメリカにおける女性の健康に関する調査( the Women’s Health Initiative )を元にしており、5,930人の女性(平均70歳)を対象としています。


結果として、以下の内容が示されました。


・楽観的傾向が強いと、握力や椅子からの立ち上がり回数のテストで比較的良い結果となっていました。もう一つの測定指標である歩行速度では違いを認めませんでした。


・楽観的傾向が強いと、椅子からの立ち上がりや歩行速度の低下がゆっくりとなる傾向がありました。もう一つの測定指標である握力では違いを認めませんでした。


・楽観的傾向が強いと、6年間の経過で、臨床的に障害があると判定される領域までの低下が少なくなっていました。




全体的な活動性等の介在する要素が考えられますが、基礎となる認知的傾向として、楽観性は重要なのかもしれません。

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