歩行の状態と認知症


神経変性疾患、例えばパーキンソン病では小刻み歩行などの特徴的な歩行状態の変化があります。


その他にも、神経の変性が進行すると様々な歩行障害が出現しますが、認知症と歩行障害の関連はあまり明らかとなっていません。


今回は様々な指標で歩行を評価して、認知症との関連を調べた研究をご紹介します。


Gait variability across neurodegenerative and cognitive disorders: Results from the Canadian Consortium of Neurodegeneration in Aging (CCNA) and the Gait and Brain Study

神経変性と認知障害における歩行の変化


主観的な認知障害・パーキンソン病・軽度認知障害・アルツハイマー病・レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症等を伴う高齢者500人と認知能力低下なしの健常者について、歩行の状態(11種の歩行の指標)と認知能力を調べました。


結果として、歩行のリズム、歩幅、変動性、姿勢の保持が独立して認知能力と関連する要素と考えられました。


特に、歩行状態の変動性(歩行の状態が一定しないこと)が、アルツハイマー病を見分ける上で重要であると示されました。


歩幅や姿勢などが変化し、安定しない場合には認知能力の経過にも注意を払うべきであると思われました。

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