
歯周病など、歯の問題が多いと認知機能の低下が大きいのではないかという指摘があります。
今回は歯肉炎などの歯周病や、残存している歯の本数と海馬の体積減少との関連を調べた研究をご紹介します。
Associations of Dental Health With the Progression of Hippocampal Atrophy in Community-Dwelling Individuals
歯の健康と海馬萎縮の関連
認知機能低下のない55歳以上の172人が対象となりました。
歯周病と歯の本数のチェックを行いながら、定期的に画像検査を行い、海馬の体積減少(萎縮)との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・残っている歯の本数が多い方が、海馬萎縮の進行がゆっくりになっていました。
・歯周病の程度が強い場合の方が、海馬萎縮の進行が早くなっていました。
要約:『歯の健康が損なわれると脳の萎縮の進行も早くなっている可能性がある』
摂食機能の維持や感染症の予防など、様々な面から歯の健康に配慮する必要を感じました。
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