歯肉炎等の歯科領域の疾患と認知症の関連が指摘されることがあります。
今回は、歯周病と認知症を神経疾患との関連を調べた研究を紹介します。
Association between periodontal disease and dementia: A literature review
歯周病と認知症の関連
歯周病と神経疾患の関連をテーマとする22本の研究(ほとんどは後方視的研究)を対象とし、方法論や対象集団の性質、歯周病診断や認知症の定義についても様々な内容を含んでいました。
結果として、以下の内容が示されました。
・歯周病がある場合には虚血性脳卒中のリスクが2.8倍に増加していました。
・歯周病がある場合にはアルツハイマー病のリスクが1.7倍に増加していました。
・認知症や認知障害がある場合には、歯周病のリスクが大きくなっていました。
要約:『歯周病がある場合には脳卒中や脳変性疾患のリスクが高くなる可能性がある』
現在までのところ、免疫を介した炎症性の仕組みが想定されていますが、どのように歯周病が神経疾患に影響を与えるのかは、議論のあるところです。
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