気温の上昇と精神状態の悪化(自殺の増加を含む)について指摘されてきました。
今回は、アルコール等の物質使用に関連する受診が、気温によってどのように変動するのかを調べた研究をご紹介します。
The association between temperature and alcohol- and substance-related disorder hospital visits in New York State
ニューヨークにおける気温とアルコールを含む物質関連の受診
アメリカのニューヨーク州における研究で、日々の気温変動が与える物質使用に関連する救急受診への影響を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・アルコール関連では最低気温から最高気温の75%(18℃)への上昇で、(季節変動に関して調整後)24.6%の救急受診の増加を認めました。
・他の物質関連では、最低気温から最高気温の50%(10℃)への上昇で、37.7%の救急受診の増加を認めました。
要約:『物質関連の救急受診は、気温の上昇によって増加する可能性がある』
気温の変動によって症状自体に影響があるのか、様々な要素の考えられる結果であると思われました。
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