治療の選択肢と生活の質を含めた健康度について


昨日は、強迫性障害について、認知行動療法の効果が元来持っている不安感受性によって異なるのではないかという内容をご紹介しました。


そのように、現在推奨されている治療の中でも選択肢によって有効性が異なり、その後の経過にも影響を与えることが考えられます。


Effects of treatment, choice, and preference on health-related quality-of-life outcomes in patients with posttraumatic stress disorder (PTSD)

PTSD患者の生活の質に関する治療・選択・嗜好の影響


18~65歳のPTSD罹患者200人が研究の対象となりました。


疾患の原因となった体験に類似する刺激に暴露して症状を軽減する暴露療法(PE)と、セルトラリン(SSRI)による薬物療法について、治療法による違いを比較したところ、全体として、PEを選択した場合のほうが、治療から10週後の生活の質が高くなっていました。


さらに、それぞれの治療について、その方法を好んで選択したかどうかで違いを調べたところ、患者自らが選んでいる場合のほうが、治療の効果が高くなっていました。

例:EQ-5Dという尺度で生活の質を測った場合、PEをすすんで選んだときには0.223、そうでない場合は0.150となっていました。


治療選択の自主性尊重ということが、持続的な生活の質を含めた治療効果を考えた上でも重要であると思われました。

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