治療抵抗性うつ病に対する抗炎症治療は効果を証明できなかった


うつ病では低レベルの炎症が継続的に認められ、症状の一部に炎症が関与しているのではないかと指摘されています。


今回は、薬剤などへの反応を認めなかった治療抵抗性うつ病に、抗炎症治療を行った場合の効果を確かめた研究をご紹介します。


Effect of Minocycline on Depressive Symptoms in Patients With Treatment-Resistant Depression

A Randomized Clinical Trial

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2796182

治療抵抗性うつ病に対するミノサイクリンの効果


治療抵抗性うつ病と判断されている168人(平均46.1歳、47%が女性)が対象となりました。


抗炎症効果を持つ抗生物質として知られているミノサイクリンを服用するグループと偽薬を服用するグループに分け、6週間で効果を比較しました。


結果として、ミノサイクリンはうつ病の尺度を用いた症状評価(MADRS)で、その後の経過に違いをもたらしていませんでした。反応率・寛解率・その他の症状の変化についても違いは明らかではありませんでした。


要約:『治療抵抗性うつ病に対するミノサイクリンの治療効果を確認できなかった』


炎症に対するアプローチには様々な方法が考えられるので、これで炎症を切り口とした治療が全体として否定されたわけではありませんが、期待されていただけに残念な結果であると思われました。



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