多くの領域に影響する身体的・精神的な基礎能力として“活力”という言葉が用いられることがあります。
今回は、活力の指標として3つを選び、認知機能等との関連を調べた研究をご紹介します。
Investigating three ways of measuring the intrinsic capacity domain of vitality: nutritional status, handgrip strength and ageing biomarkers
活力と関連する3つの指標についての調査(栄養状態、握力、生物学的な老化指標)
アルツハイマー型認知症の予防に関する調査 Multidomain Alzheimer Preventive Trialのデータを元にした研究で、1,389人の高齢者が対象となりました。
活力を示す指標として、栄養状態、握力、血清内の炎症・ミトコンドリアマーカーを用い、他の領域の能力(運動・認知能力等)との関連を調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・活力の指標としての栄養状態、握力、血清内指標のいずれも、IADL(日常生活動作の指標)と関連を示しており、活力の指標で良い結果では、IADLの低下が少なくなっていました。
・特に血清内の指標は、運動能力の改善を予測していました。
要約:『栄養状態、握力、血清内の指標は、(間接的かもしれないが)他の機能的領域との関連を示す可能性がある』
身体や精神領域の機能を保つために、握力等の測定しやすい活力の指標が参考になるのかもしれません。
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