昨日は、マインドフルネスを通常の治療に追加することによる有効性についてお伝えしました。
今回は、片頭痛に対する疾病教育とマインドフルネスの効果を比較した研究をご紹介します。
Effectiveness of Mindfulness Meditation vs Headache Education for Adults With Migraine
A Randomized Clinical Trial
片頭痛に対するマインドフルネス瞑想と頭痛教育の効果比較
片頭痛の強い日が平均7.3日／月の89人（92％が女性）が対象となりました。
参加者を頭痛について疾病教育を行うグループとマインドフルネス（＋ヨガ）を行うグループに分けて36週間で、片頭痛に対する効果を比較しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・両方のグループで片頭痛の強い日の減少を認めましたが、明らかな差異はありませんでした（月あたりの減少は疾病教育-2.0日 vs マインドフルネス-1.6日）。
・マインドフルネスの方では、頭痛による生活障害、生活の質の低下、自己有効感、痛みに対する破局的思考、うつ症状が少なくなっていました。
要約：『マインドフルネスでは頭痛の日数自体は大きく変わらないが、頭痛による生活や思考への影響が少なくなるかもしれない』
明らかに差異のある結果ではありませんでしたが、片頭痛の生活に対する影響を広く捉えたときには、マインドフルネスが有効である可能性が考えられました。
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