一般的に強く意識されていないかもしれませんが、うつ病治療のガイドライン(このような治療が通常望ましいという指針)があります。
今回は、物質障害に合併したうつ病の治療が、ガイドラインに則って適切に行われているのか調べた研究をご紹介します。
物質障害に関連したうつ病治療の質について
退役軍人の治療施設を受診したうつ病に罹患した53,034人が研究の対象となりました。
薬物療法と精神療法のうつ病治療ガイドラインとの一致について、物質障害を伴う場合とそうでない場合を比較しました。
全体として、物質障害を伴っている場合には、治療内容がガイドラインと一致しない割合が多くなっていました(例: 薬物治療についてガイドラインとの一致が21%低下、治療の継続が26%低下)。
物質障害に合併したうつ病(うつ状態)では、服薬遵守などのの問題があり、治療を適切なかたちで継続しにくい場合がありますが、できるだけ本来のうつ病治療に則った治療を心がけたいと思いました。
#うつ病 #物質障害
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